ゲーム実況のために防音対策して失敗した~防音室を自作したまとめ

ゲーム実況に興味ありませんか?
僕は興味がわいたのですが、防音性が低い部屋なので、そのままでは実況できません。
『ダンボッチ』という簡易防音室を買う方法もあったのですが、せっかくなので自作することにしました。

防音対策の一環として、防音室を自作した時の材料と費用、失敗内容などを紹介します。

完成した防音室

詳細

外寸
幅785mm 奥行910mm 高さ(1935.5 + サイレンサーの高さ + 換気扇の高さ)mm

内寸
幅695mm 奥行820mm 高さ1730mm

重量
約50㎏

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材料一覧

吸音材と遮音シートと換気扇以外はホームセンターで買いました。

(注)作成当時と価格が異なる場合があります。

総額 ¥54,111
カット代や送料、余分に購入したものの代金を省いています。

工具一覧

  • 木工用ボンド
  • カッター
  • のこぎり
  • 彫刻刀
  • ドライバー
  • ドリル
  • やすり
  • 金槌
  • 木槌
  • クランプ

隅金が想定よりもずっと頑丈でした。

パネルの組み方次第では、薄くて小さな金具でも大丈夫です。

木材を運ぶ手段がない方は↓で購入とカットをお願いすると楽ですよ。

いい感じの金具が見つからない場合は、↓なんていかがでしょう。

概要

参考サイトはこちらです。
防音室を作りたい方のためにうちの防音室のスペックとか費用とか設計図とか道具とか色々書いてみます-こおろぎさんち

今回、吸音材にポリエステル(eフェルト)を、遮音材に遮音シートを使いました。
捨てるとき、ゴミ処理場までもっていけば、僕の住む地域では燃えるゴミとして出せるためです。
金額を抑えるなら、吸音材にグラスウールを、遮音材に石膏ボードを使うと良いでしょう。
ただし、捨てるときにはきちんと分解しないと産業廃棄物扱いになります。

グラスウールを捨てるときは、燃えないごみか産業廃棄物か地域によって分かれます。
産業廃棄物扱いになると粗大ごみや燃えるごみより廃棄代が高いですし、地球に優しくありませんよー。

重さは計測していないので予想値です。
内寸を計算すると約0.27畳。
狭いはずです。

設計の失敗

木材規格の知識不足

木材の知識不足で失敗しました。
規格を考慮せずに設計したんです。

板にも角材にも、規格があります。
設計するときは、木材の規格を考慮しなければなりません。
規格がなければ材料の発注に困ってしまいます。

・・・実際、困りました。

設計するときは、先に最寄りのホームセンターに行って、材料の規格を確認しましょう。

僕が最初に設計したとき、板を縦2,000mm、横1,000mmで設計してしまいました。
板の規格は1820mm×910mmが基本です。
無駄を減らすために設計し直しました。

ちなみに、カット済みの板だと900mm×900mmが多いようです。

板材などの厚みの計算もれ

設計するとき、板材や遮音シートの厚みが計算からもれてました。

内壁の有孔ボードは厚みが一般的に5.5mmです。
(4mmもあるけど最寄りのホームセンターにはカット済みの小さいものしかありませんでした。)
外壁にはベニヤ板(厚さ3mm)に遮音シート(厚さ1mm)を張り合わせました。
つまり、壁板の厚さの合計は9.5mm。

両サイドの誤差、なんと19mm!

誤差が大きすぎるので、ホームセンターでカットしてもらった板を泣く泣く切りなおしました。

パネルづくりの失敗

板と角材の接着

板と角材の接着で釘を使わなかったら、隙間だらけになりました。

板と角材を接着するとき、最初のうちは釘を使いませんでした。
接着の時にパネル通しを金具でネジ止めするので、釘とネジの接触を恐れたのです。
代わりにクランプを固定していましたが、問題発生。

固定してたはずの木材がずれてしまいました。
床パネルの作成中ずれに気付かず、隙間ができてしまいました。
遮音シートと角材を接着しようとしても隙間だらけになる始末。

結局、接着剤を塗った後、細い釘で止めました。

材料の寸法の確認漏れ

規格があるといっても、板も角材も寸法は大まかなものです。
組み立てる前に寸法を確認しましょう。
ホームセンターでカットしてもらったものは問題ありませんでした。

問題は買ったものをそのまま使う場合です。
角材の長さは1,820mmだったのですが、有孔ボードの長さが1,825mmでした。

ホームセンターでは有孔ボードの寸法が1,820mm×910mmと表記されていたんですけどね。
このことに気づいたのは有孔ボードと角材を接着した後だったので大慌て。
やむを得ず角材の余りを小さく切ってつぎ足しました。

下穴の開け忘れ

天井には換気扇とサイレンサーをつけます。

この2つ、結構重いです。
重みで天井の板が割れないかと心配だったため、角材と釘で補強しようとしました。
そこで下穴を開け忘れてさあ大変。
釘を打っているときに天井の枠の角材が割れてしまいました。

長い釘を打つときには下穴を開けましょう。

配線関連

防音室の自作の方法をネットで調べていると、配線にコンセントボックスを使用する例が多く見られます。

壁に開ける穴を小さくできるので良い手段だと思います。

しかし、コンセントボックスを買ってから気づきました。
コンセントボックスの配線に何を使えばいいかわかりません。

コンセントボックスの設置には電気工事士の資格が必要です。
自室の工作なので、こっそりやってもいいかなとも思いました。
しかし、知識がなくてできません。

結局、延長コードを切断し、壁の穴に通してからカシメでつなぎ直しました。

完成後に気づいた失敗

想定外の狭さ

できあがってみたらびっくりしました。

小型の机と椅子がギリギリ入る程度の広さだったんです。

椅子を引く空間すらありません。
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設計図を板の規格に合わせ過ぎました。

接着剤の臭さ

作業中は気づきませんでしたが、部屋で組み立てて驚きました。

接着剤の臭さがひどかったんです。

原因は接着剤に含まれるホルムアルデヒドです。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因になります。
気になる人はシックハウス対策用のスプレーを用意しておくといいでしょう。

茶殻に吸着させたり、空気清浄機を使うのもいいと思います。

ドアの上の隙間

ドアが想定よりもだいぶ小さくなってしまいました。

上の隙間が1cm以上も空くという事態です。

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有孔ボードの長さが設計時と違っていたにもかかわらず、ドアの再設計をしなかったたことが原因でしょう。

この隙間を埋めるために、ドア枠の木材をドアの上の部分にも取り付け、防音テープをドアとドア枠の両方につけました。

まとめ

防音室を自作した時の失敗をまとめました。

ちゃんと知識があれば回避できそうな失敗をいろいろとやらかしましたね。
無駄な買い物も1万円分くらいした気がします。
しかし、そこそこ防音してくれるものができました。

防音室のドアと自室のドアを両方とも閉めれば、音楽を大音量で流してもあまり聴こえないほどでした。

備考

ドアにシリンダー式のドアノブではなく、かんぬきをつければ少し楽ができたかもしれません。