「真面目な人」と呼ばれる従順で不真面目な人

規律をしっかり守る人のことを「真面目な人」と評価していませんか?
正しくは従順な人と呼ぶべきでしょう。

あなたが思い浮かべる「真面目な人」とは、実は不真面目な人のことを指すかもしれません。

なぜ、真面目の意味にずれが生じるのでしょうか?
真面目と従順の意味を解説します。

世間一般でいう「真面目な人」

「真面目な人」と言われて、どんな人を思い浮かべますか?
たとえば以下のような行動をする人ではないでしょうか?。

  • 上司や教師など上の言うことを素直に聞く
  • ルールを守る
  • ルールを他の人にも守らせようとする

いい加減な人は他人の見えないところでルールを破ろうとします。
そのような人と比較すると、上記の行動をとる人は真面目な人のように思えますね。

しかし、本当に真面目と呼ぶのでしょうか?

「真面目」の本来の意味

「真面目」の本来の意味は以下の通りです。

  1. 本気であること。うそや冗談でないこと。
  2. まごころをこめること。誠実なこと。

つまり、真剣に取り組んだり、相手のことを思いやるような行動をとることのようです。

最近の「真面目」とは「従順」のこと

つまり、反論を唱えず言われたとおりにすることや真剣に考えずルールに従うのは、本来の「真面目」の意味ではありません。

正しくは従順じゅうじゅんです。

従順とは

従順とは、素直でおとなしく、人に逆らわないことです。
つまり、言われたとおりにすることです。

「真面目」が「不真面目」を意味するようになった理由

なぜ、「真面目」という言葉が真剣に考えずに従うという、一種の「不真面目」を意味するようになったのでしょうか?

「お上意識」と「ことなかれ」だと思います。
つまり、日本の歴史に刷り込まれたところが大きいでしょう。

本来の意味で「真面目」になろう

言われたことをただやる、そんな生き方は退屈です。
人に言われたまま生きていれば、それは自分の人生とは言えないでしょう。

ルールの意味や指示の意味を考えましょう。
時には異議や反論を飛ばしましょう。

自分の人生を真剣に生きて、本来の意味で「真面目」になりませんか?
その方が生きていると実感できるはずです。

まとめ

世間の言う「真面目な人」とは従順な人のことです。

真面目とは、真剣に取り組むことです。
従順とは、素直でおとなしく、人に逆らわないことです。

真剣に生きることで、正しい身の真面目になりませんか?