当事者意識を持たせるには

職場で、同僚や部下の当事者意識のなさにあきれることはありませんか?

当事者意識の有無は、仕事の成果に大きく作用します。

しかし、当事者意識を持たせようにも、なかなかうまくいかないでしょう。

なぜ、当事者意識を持たせられないのでしょうか?

どうすれば、当事者意識を持たせられるのでしょうか?

当事者意識を持たせるには 

当事者意識ができない3つの原因

権限を与えない

権限を与えなければ、当事者意識が無くなります。

仕事を任せるとき、作業内容を細かく指示していませんか?

何をやるのか細かく指示すれば、相手は「自分の仕事」ではなく「他人に指示された仕事」と認識します。
自分でコントロールできないと、自分事だと思いません。
権限を与えなかったため、当事者意識を奪ってしまったのです。

自信を奪う

自信を奪えば、当事者意識が無くなります。

仕事の報告に来た人物にダメ出しばかりしていませんか?
行動を評価せずにダメ出しや説教をしてしまうと、相手は自尊心を傷つけられ、自信を失います。

「こんなダメな自分じゃ頑張ってもしょうがないよな」と考えるかもしれません。
「なんでこんな人のために頑張らなきゃいけないんだ」と思うこともあるでしょう。

自信を奪い取ったため、当事者意識も奪ってしまったのです。

成果を奪う

成果を奪えば、当事者意識などできません。

過去に人の成果を自分のものにしたことはありませんか?

「部下に仕事の結果は上司たる私のおかげだ」などと言ったことがあるのなら、手遅れかもしれません。
自分の仕事の成果を認めてもらえるから、真剣に取り組む意識が生まれます。

成果を奪い取ったため、当事者意識も奪ってしまったのです。

当事者意識の持たせるには丸投げする

当事者意識を持たせる単純な方法は、仕事も成果も責任も、まとめて丸投げしてしまうことです。

「この仕事を任せます。
この期限までであれば進め方も成果物のフォーマットも任せます。
お客様への成果報告も任せます。

成功すればすべてあなたの成果です。
失敗すればすべてあなたの責任です。

何か悩みがあれば相談に乗りますが、指示は出しません。
では、お願いします。」

簡単に言えるものではないと思います。

「ほどほどの範囲で権限を持たせて成果も責任も自分で取らせる」
このあたりが落としどころだと思います。

まとめ

当事者意識がない原因と、当事者意識を持たせる方法を紹介しました。

当事者意識がない原因は、権限・自信・成果を与えないためです。
自分に返ってこないから、当事者意識を持てません。

相手の能力を見極めて、適度な権限を与えて任せてみる。
任せなければ、当事者意識を持つことはないでしょう。