副交感神経を高めると健康にいいという話を聞くことがあると思います。
それはなぜでしょうか?
そもそも、副交感神経とはどういうものでしょうか。
副交感神経を高める方法とともに説明します。
副交感神経とは
副交感神経とは自律神経の1つで、休んでいるときやリラックスしているときに働きます。
逆に、活動中やストレスに反応して働くのが交感神経です。
自律神経とは無意識をつかさどり、刺激や情報などに反応します。
血流や内臓の働きなどがそうです。
副交感神経が高まるとどうなる?
副交感神経が高まると以下の効果があります。
- 筋肉の緊張が緩む
- 血管が広がる
- 血圧が下がる
- 内臓の働きが活性化する
血管が広がれば血液の循環が良くなり、栄養や酸素が全身に行きわたるようになります。
内臓の働きを活性化させることで新陳代謝が進み、疲労回復やホルモンバランスの調節などが生じます。
副交感神経を高めればいいという問題でもない
副交感神経を高め過ぎても問題が生じます。
代表格がうつ病です。
少し動くだけでだるい、やる気が出ないという状態は、副交感神経が働いているときに生じます。
副交感神経を高める理由
では、なぜ副交感神経を高めるのか。
疲労回復のためです。
ストレス社会の現代では、多くの人が交感神経を働かせすぎて、自律神経のバランスが崩れています。
自律神経のバランスが崩れているために、疲れが生じているのです。
副交感神経を高めることで、自律神経のバランスを整えることができます。
なお、副交感神経が高まるのは交感神経が働いた後です。
副交感神経の役割が体を回復させるときに高まるため、体を消耗した後でないと意味がないのです。
うつ病は副交感神経を高め過ぎたときに生じると書きましたが、この状態は交感神経を高め過ぎた後でなければ生じません。
日常で交感神経を高め過ぎているから、副交感神経を高めることで自律神経のバランスをとるのです。
副交感神経を高める方法
規則正しい生活
十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事。
これらは副交感神経を高めるために重要です。
適度な飲酒
適度な飲酒は副交感神経を高めます。
人次第ですが、ビールなら瓶一本くらいがいいようです。
飲み過ぎは交感神経を高めるので逆効果です。
アロマ
好きな香りなら気分をリラックスさせるため、副交感神経を高めます。
芳香療法といいます。
体の調子が悪いときは、症状に適したアロマを使用してみてはいかがでしょうか。
タバコを止める
タバコには興奮作用があります。
落ち着くという人もいますが、自律神経が興奮しているだけで、副交感神経が高まっているわけではありません。