ストレスで体調が悪くなったとき、以下のような話を聞きます。
「自律神経が乱れているので副交感神経を働かせよう」
「ホルモンバランスが乱れているので整えよう」
これらの話を聞くと、自律神経とホルモンってまったく別物のようですよね?
しかし、副交感神経を働かせる方法も、ホルモンバランスの整え方も同じだったりするんです。
自律神経とホルモンにはどのような違いがあるのでしょうか。
自律神経もホルモンも心身の機能を調節する
自律神経もホルモンも、両方とも心身の機能を調節する役目があります。
自律神経が乱れれば体調が悪くなり、ホルモンバランスも乱れます。
ホルモンバランスが乱れれば体調が悪くなり、自律神経が乱れます。
つまり、どちらかが悪くなればもう一方も悪くなります。
自律神経とホルモンの違いは即効性と持続性
自律神経とホルモンの違いは、即効性と持続性です。
自律神経は即効性があるけど長続きしない
自律神経は、末梢神経を通じて心身の機能を調節します。
そのため、伝達速度が速いです。
ただし、交感神経の指示の後に副交感神経の指示がでるため、長続きしません。
車に例えるならば、アクセルとブレーキの指示を順番に出すイメージです。
ホルモンは持続性があるけど効果が上がるまで時間がかかる
ホルモンは、以下の手順で心身の機能を調節します。
- 視床下部が下垂体に指示を出す
- 下垂体が甲状腺、副腎などに指示(ホルモン)を出す
- 甲状腺、副腎などが上の指示を受けて、標的となる細胞に指示(ホルモン)を出す
複数の器官を経由することに加え、血管を通じて送られるため伝達速度が遅いです。
ただし、送られたホルモンが効力をなくすまで持続します。
車に例えるならば、アクセルのみ指示し、自然に止まるまで待つイメージです。
自律神経とホルモンの違いを仕事の現場に例えると
自律神経:現場スタッフに指示を出す
自律神経は、現場スタッフに指示を出すイメージです。
指示だけなのですぐに伝わります。
ただし、「働け」と指示を出したらずっと働き続けようとします。
だから、疲れる前に「休め」と指示するんです。
ホルモン:指示を受けた専門スタッフを送り出す
ホルモンは、指示を受けた専門スタッフを送り出すイメージです。
専門スタッフが到着するまでは、時間がかかります。
しかし、どこまで働いたらいいか自分で判断できるので、効力が切れたら帰ります。
まとめ
自律神経とホルモンの違いは、即効性と持続性です。
目的は同じだけど役割が違います。
役割の違いを理解し、うまく健康に役立てたいですね。