「学生時代と違って必要な知識の幅が広すぎ。」
「あまり時間をとれないから効率よく勉強したい。」
学生のときは勉強できなくても、あまり気にならなかったはずです。
少なくとも生活には影響しません。
しかし、社会人になると違います。
ビジネスマナーに時間術、仕事の成果を上げる方法、資産の守り方。
学んだことが自分の人生を良くすることに直結します。
働きながら勉強するのは大変です。
少しでも効率よく勉強したいですよね。
社会人におすすめする効率的な勉強法を紹介します。
効率よく記憶する勉強法の基礎知識
効率よく勉強するなら、以下のことを覚えておくと役立ちます。
- 高い集中力は長く続かない
- 記憶は思い出そうとするときに定着する
- 睡眠が記憶を整理する
- 試行錯誤するほど理解したつもりに気付く
高い集中力は長く続かない
高い集中力は長く続きません。
長くても連続で1時間半、一日で4時間ほどです。
「一日10時間の勉強をつづけたおかげで東大に~」なんて話もありますが、効率は良くありません。
もっと短い時間で同じ結果を得た人がいるのですから。
短時間で同じ成果が出る理由は、集中力の高さの違いです。
昔一度だけ見たテレビの映像を覚えていませんか?
たった一度なのに覚えているのは、好奇心による高い集中力のおかげです。
集中力の高い状態のほうが記憶に残ります。
集中力の低下はなかなか自覚できません。
自覚できるころには、集中力を消耗しすぎています。
消耗する前に休んだほうが、短時間で集中力を回復できます。
高い集中力は長く続かないとあきらめて、こまめに休憩をとったほうが効率的です。
ただ、集中力が高すぎても勉強の効率は悪くなります。
消耗が早すぎるためです。
その場合は、以下のことをしながら勉強すると良いでしょう。
自然音を聞く
運動(散歩程度)
記憶は思い出そうとするときに定着する
記憶は思い出そうとするときに定着します。
はっきり覚えていることを繰り返すよりも、「あれ、なんだっけ?」という感覚を持ったほうが長く記憶に残るんです。
「中間テスト前に必死で覚えたことが、学年末試験の時には忘れていた」なんて経験はありませんか?
短期間で集中して覚えても、長期の記憶には残りません。
その時は覚えているため、悩んで思い出そうとすることがないのです。
身に着けたい知識があるなら、時間を空けて思い出しましょう。
なお、すでに持っている知識とつなげたほうが記憶に残ります。
つなげた知識をきっかけに思い出すためです。
睡眠が記憶を整理する
睡眠が記憶を整理します。
起きている間は様々な情報が入ってきます。
それらの情報は短期記憶に保存され、寝ているときに長期記憶に移されます。
逆に言えば、どんなに勉強しても、眠らなければ忘れるんです。
記憶を本棚に例えます。
新しい情報という本は、短期記憶の本棚に入れられます。
ただし、順番はごちゃごちゃです。
しかも短期記憶の本棚は小さいので、古い本はどんどん捨てられます。
短期記憶の本棚の本は、睡眠中に長期記憶の本棚に移されます。
この時に、脳は不要な本を捨てて、似たような本をまとめて、使いやすいように整理します。
夢という形で本の中を確認し、整理しているんです。
なお、目を閉じてボーっとするだけでも効果はあります。
記憶を整理するには新たな情報を遮断することが大事だからです。
インターリービング睡眠をご存じですか? 勉強効率を上げる、睡眠の仕方です。
試行錯誤するほど理解したつもりに気付く
試行錯誤するほど、理解したつもりに気付きます。
本を読むと理解したつもりになります。
しかし、人に教えようとするとうまくいきませんよね?
過程や理由を知らなければ説明できないためです。
試行錯誤の例として、以下の方法があります。
- 問題を作る
- 人に教える
- ノートにまとめなおす
社会人におすすめ 効率的な5つの勉強法
社会人におすすめの効率的な勉強法は以下の5つです。
- 本を1ページ読み、1分休んでから、見ないでまとめる
- 一度学んだことを隙間時間にチラ見
- ポモドーロテクニック
- Twitterでつぶやく
- 別のことに例えてみる
本を1ページ読み、1分休んでから、見ないでまとめる
社会人におすすめの効率的勉強法1つ目は、本を1ページ読み、1分休んでから、見ないでまとめることです。
脳は一度に多くのことを記憶できません。
ワーキングメモリーを鍛えることで記憶できる量を増やせるけれど、限度があります。
本の内容を覚えたいなら、少しずつにしたほうが無難です。
また、間をおき、本を見ないでまとめることで、内容を思い出そうとします。
慣れてきた、または覚えたいことが少ない場合は読む量を増やしてください。
一度学んだことを隙間時間にチラ見
社会人におすすめの効率的勉強法2つ目は、一度学んだことを隙間時間にチラ見することです。
新しいことを理解するにはまとまった時間が必要です。
しかし、一度理解したことを習得するなら、チラ見を繰り返したほうが効果的。
思い出す回数が多いほど記憶に残ります。
マインドマップアプリや手帳の裏表等を使って隙間時間にチラ見、ついでに関連情報を思い出そうとすれば完璧です。
ポモドーロテクニック
社会人におすすめの効率的勉強法3つ目は、ポモドーロ・テクニックを使うことです。
時間術の定番ポモドーロ・テクニックは勉強法でも有効です。
ポモドーロ・テクニックとは、25分の作業と5分の休憩のサイクルを繰り返すこと。
消耗する前に休むことで、集中力を維持します。
25分:5分が一般的ですが、集中力が続かないかもしれません。
いつもの仕事ならまだしも、不慣れな勉強だと25分は長く感じます。
続かないときは、サイクルをもっと短縮しましょう
作業と休憩の割合は、5:1が目安です。
10分:2分など短くするほうが飽きずに済みますよ。
Twitterでつぶやく
社会人におすすめの効率的勉強法4つ目は、Twitterでつぶやくことです。
誰かに教えるつもりでつぶやけば頭に残ります。
理解できる形で140字にまとめるためには、要点を絞らなければいけません。
どこが大事か試行錯誤するだけでなく、覚える内容も厳選できます。
ブログを書くのも有効ですが、負担も大きいのでおすすめしません。
なお、Twitterでつぶやけば、パブリックコミットメントにもなります。
公に宣言することで責任感が生まれ、「やらなくちゃ」という気持ちになります。
別のことに例えてみる
社会人におすすめの効率的勉強法5つ目は、別のことに例えてみることです。
学んでいることを別のことに例えてみましょう。
すでに持っている知識とつながるので、思い出しやすくなります。
「この部分は似ているけど、この部分は似ていないな」と、学びながら連想するんです。
なにも浮かばない場合は、連想する単語を列挙してみましょう。
列挙した単語から、さらに別の単語を連想します。
2回目に連想した単語の中で、「もしかしたら似てる?」と感じたものはありませんか?
もしあったら、似てる部分と似てない部分をそれぞれ考えてみましょう。
社会人におすすめする効率的な勉強法を紹介しました。
効率よく勉強するなら、以下のことを覚えておくと役立ちます。
- 高い集中力は長く続かない
- 記憶は思い出そうとするときに定着する
- 睡眠が記憶を整理する
- 試行錯誤するほど理解したつもりに気付く
社会人におすすめの効率的な勉強法は以下の5つです。
- 本を1ページ読み、1分休んでから、見ないでまとめる
- 一度学んだことを隙間時間にチラ見
- ポモドーロテクニック
- Twitterでつぶやく
- 別のことに例えてみる
忙しい社会人だからこそ、勉強は効率よくしたいですよね。
そして、続かなければ意味がない。
無理しない範囲で勉強を続けて、人生をより良い方向に進めていきましょう。
「あの人はずる賢い」 そのような言葉を耳にしたことはありませんか? ずる賢い同僚や上司など、面倒な人っていますよね。 ずる賢いと呼ばれる人は、世渡りが上手で、うまく人を使います。 「ずる賢い」とは印象の悪い言葉です。 し …