その嘘は本当に相手のため?優しい嘘をつく人の考え

優しい嘘をついたことはありますか?

嘘とは基本的には良くないものです。
特に悪質なのは、保身のための嘘や相手をだます嘘などです。
しかし、「嘘も方便」「嘘から出たまこと」など、良い方向に進む嘘もあります。

優しい嘘で相手を気遣ってるつもりになっていませんか?

優しい嘘も、「優しい」のだから、良い方向に導く嘘のように感じます。
それでも、嘘は嘘です。
真実が明らかになったとき、信用を失ったり、誰かが傷ついたりするかもしれません。

優しい嘘とは、なぜ「優しい」のでしょうか?
本当に相手に優しいのでしょうか?

優しい嘘をつく人の考えについて記述します。

優しい嘘とは相手のための嘘の「つもり」

優しい嘘とは、相手のための「つもり」でつく嘘です。

例えば、手料理がおいしくなくても、おいしかったと嘘をついたことはありませんか?
その嘘は相手を悲しませないためですよね?
これは優しい嘘です。

優しい嘘とは相手のための嘘、のつもりなんです。

優しい嘘をつく人は自分に甘いだけ

優しい嘘をつく人は、自分に甘いだけです。

優しい嘘は、相手のことを想いやる発言のように感じます。
事実を言えば相手を傷付けますし、気遣いのない発言は周囲の人に疎まれます。
しかし、未来のことを考えれば、相手のためになりません。

例えば、「おいしくない手料理を食べておいしいと嘘をついた」とします。
作った人は喜ぶでしょう。
しかし、料理の腕はそのままかもしれません。
その後、他の誰かに料理を振る舞うたびに、飯マズのせいで人が離れていくでしょう。
当の本人は原因に気づかないまま・・・。

優しい嘘は相手に対する優しさではなく、自分に対する甘さです。
自分が非難されることを避けるために「優しい嘘」をつきます。
「周囲からの非難」を避けて「苦痛の我慢」を選んだということですね。

優しい嘘が必要な相手なんてなかなかいない

優しい嘘が必要になる相手なんてなかなかいません。
仲良くしたければ心を開く必要があり、仲良くしたくなければ会話自体を避けたほうが良いためです。

その場限りの関係であれば、優しい嘘も良いでしょう。
しかし、身近な人に優しい嘘をつき続けることになれば、自分が苦しみ続けることになります。

優しい嘘をつくよりも、ノーコメントか事実をそのまま伝えたほうが、お互い楽です。
余計なことを言ってはいけませんし、過度の指摘は嫌がらせですよ。
状況にも気を配る必要があるでしょう。(後でこっそり伝えるとか)

「そうした結果、こちらが非難されたらどうする」ですか?
軽い指摘を非難で返す人は、仲良くなってもろくなことになりません。
本音を言い合えるか、我慢するか、お好きな関係をお選びください。

「自己防衛の優しい嘘」よりも、傷つける覚悟と傷つく覚悟をもって「相手を想う本当」を言えるようになりたいものです。

まとめ

優しい嘘をつく人の考えについて書きました。

優しい嘘をつく人は、相手のための嘘の「つもり」でいます。
しかし、実際は自分に甘いだけです。

優しい嘘が必要になる相手なんて、なかなかいません。
心を開かなければ仲良くなれません。
嫌いな相手なら、気遣うよりも距離をあけたほうが楽です。

優しくても嘘は嘘。
嫌な思いをする上に信用を失いかねません。
ただ、本音を話すのが怖い気持ちもわかります。
ストレスにならないほうを選ぶと良いでしょう。