糖質制限していたら眠気が~だるさの原因は?

糖質制限を始めたら眠気に悩まされるようになった。
そんなことはありませんか?

肥満の原因が炭水化物にある、ということで糖質制限ダイエットが流行しています。
成功例を耳にするなかで、眠気やだるさなど、体の不調を訴える人も出ています。

痩せたいけど体調を崩したくはないですよね。
糖質制限をしているときの眠気やだるさについて、原因を説明します。

糖質制限中の眠気の原因はカロリー不足

糖質制限を始めて眠気を感じるなら、原因はカロリー不足です。

糖質制限と聞いて、ご飯やパンなどの炭水化物を無くすだけにしていませんか?
炭水化物のカロリーをタンパク質や脂質に置き換えなければ、1日の基礎代謝エネルギーすら賄えません。
カロリー不足により脳に送られる糖が不足して眠くなるんです。

糖質制限をするときに重要なのは、カロリー計算です。
糖質制限とは、1日に必要なカロリーを調べ、炭水化物の上限を決め、残りのカロリーをタンパク質と脂質を賄うことなんです

血糖値の安定

脳のエネルギー源は糖です。
なので、血糖値を安定させなければいけませんよね。

糖の供給に、まずは食事から得た糖質を使用します。
次に、肝臓や筋肉に貯め込まれたグリコーゲンを使用します。
では、グリコーゲンを使い切ったらどうやって血糖値を維持すると思いますか?

グリコーゲンが切れたら、タンパク質を分解して糖を作ります。
これを糖新生といいます。
また、糖新生を起こすときに脂質を使います。

糖質制限をしていても、糖新生で糖を供給できるんです。

カロリー不足で眠気やだるさ

糖新生で糖を供給できても、材料がなければ糖を作れません。
脂質が足りなければ糖新生を起こせません。
タンパク質が不足すれば筋肉を分解して補ってしまいます。

糖質制限で減らした糖をタンパク質や脂質で補わないと、うまく糖新生を起こせません。
糖新生で糖を供給できなければ、低血糖状態になります。

眠気というのは、主に体温が下がるときと、血糖値が下がるときに感じます。
糖質制限中の眠気やだるさは、カロリー不足で血糖値が下がっている証拠です。
つまり、カロリー計算に失敗しています。

余談 糖新生の頻度が増えるとケトジェニック回路が動き出す

ケトジェニック回路をご存知ですか?
脂質をケトン体に変える回路です。

ケトン体は脳のエネルギー源になるので、ケトジェニック回路が動けば糖質不足の眠気も解消されます。
ケトジェニック回路は糖質の不足状態が続くと動き出します。
動き出すまでの目安は3~4週間です。

糖新生の頻度を増やせばケトジェニック回路が動き、脂質を効率よく使うことができます。

まとめ

糖質制限中の眠気やだるさについて説明しました。

原因はカロリー不足からの低血糖状態です。

タンパク質から糖を作り出せることを糖新生といいます。
糖質のカロリーをタンパク質や脂質で補えなければ、糖新生をうまくできず、低血糖状態になります。

カロリーを計算し、苦しまずにダイエットしたいですね。